VMware ESXi用のハードの選定

VMware ESXiはたぶん普通の市販PCでも動作する。 ネットワークカードはうまく使えるかどうかはわからないが、Intelの外付けEthernetカードを用意すれば問題ない。

ただ、OSを上書きすることになるので、プリインストールされているWindowsは無駄になってしまう。

今回は、自作PCでESXi専用機を作ってみようと思う。

自作PC初心者向けESXi用自作PCの選び方

今回初めて自作PCに挑戦したのだが、難しかったのは、CPU/マザーボード/CPUクーラー/電源などのパーツをどう選ぶかだった。

最初、店に行くとCPUやマザーボードがずらっと並んでいて、どれを選んでいいのか途方にくれてしまった。 初心者は選択肢がたくさんあると、かえって悩んでしまうというのはホントだな。

以下のように進めるとよさそう。

結果的に、組み立て自体は大して難しくはない。巷で言われているとおり、CPUを載せて、ねじ締めて、線をつなぐだけだった。

CPUの系列

IntelとAMD

まずはIntelとAMDのどちらかを選ぶ。

調べていた当初、けっきょくどちらでもよさげだった。ただ、ESXiとグラフィックボードは難しいというイメージがあったので、大してこだわりも無くIntelを選んでしまった。

Intel系CPUの系列

これまで、i5やi7という名前は知ってたが、i5 xxxxのように数字が違うものがこんなにいっぱいあるというのは恥ずかしながら、今回初めて知った。 選択肢が多いと、初心者はやっぱり悩んでしまう。

以下のように理解するとよさそう。

ということで、どちらの世代を選ぶかは在庫や値段で選べばよさげ。私の場合、店に行って、在庫がある方を選んだくらい。

i5にするかi7にするか

ESXi用に使うので、i5かi7という選択になると思う。

i5とi7の大きな違いはHyper Threading(HT)の有無。同じ4コアでも、i7の方は8コアに見える。 i7の方が高いだけあって、処理速度はやはり上。消費電力は意外とあまり変わらない。

ESXiで使うなら、動かそうと思っている仮想マシンの数で決めればいいのだと思う。仮想マシンが4台以下ならi5、それ以上ならi7。 ESXiでは、1台の仮想マシンにわりあてるコア数を調整できるので、仮想マシンのコア数を増やすならi7を選ぶのがいいだろう。

私の場合、仮想マシンはせいぜい3台くらいだったので、i5を選んだ。

型番を決めよう

さて、i5と決まったが、i5だけで10種類くらいある。 intelのサイトで、各CPUを比較できるページがある。

Googleで"i5 3570"などで検索すると、"ARK | Intel Core i5-3470 Processor"というタイトルのページが見つかる。 ここを開けばCPUのページが開くのだが、「比較に追加」というボタンがある。いくつかの候補のCPUを選んで比較すれば何が違うのか見えてくる。

雑誌のCPUの一覧を見ると、第3世代のIvy Bridgeには以下の4つが載っていた。たぶん、入手しやすいのはこれくらい、ということなんだろう。

これらのスペック比較を行ってみると、i5-3570Kのように'K'付きは、オーバークロック(OC)ができるが、仮想化に関するVT-dという機能が無いことがわかる。 ESXi用に使うなら、'K'付きは除外していいことがわかる。

その他のCPUを比較すると、動作クロックの違いだけであることがわかる。'S'付きはノートPC用でかなり動作速度が遅いので、これも除外していいだろう。 第3世代ならi5-3570かi5-3470ということになる。

ちなみに、CPU内蔵グラフィックス機能はどうせESXiでは使用できないので、違いは無視していい。

第4世代なら、'K'付きとノート用を除外すれば、i5-4670,i5-4570,i5-4430が候補にあがる。比較してみると、動作クロックの違いだけみたいだ。

動作クロックが性能差と単純に考えると、i5-4670(Haswell) > i5-3570(Ivy Bridge) > i5-4570 > i5-4430 と考えればよさそう。値段もこの順になっていた。

後は店に行って、在庫で選べばいいだろう。

マザーボードの選択

CPUが第3世代なら、CPUソケットがLGA 1155のものを選べいいし、第4世代ならLGA 1150を選べばいい。

チップセットだけど、CPUが第4世代(Haswell)ならZ87かH87になる。Z87はオーバークロック機能付きと思えばいいので、H87になるだろう。

CPUが第3世代(Ivy Bridge)の場合は、チップセットはZ77かH77になるが、これもオーバークロックは不要なのでH77の一択になる。

後、どのマザーボードを選ぶかはオンボードLANがIntelのものを選びたい。ESXiインストール時に認識されるLANチップは結構限られているらしい。 自分の場合、ちゃんとIntelのLANチップが載っていることを確認してマザーボードを選んだが、結局認識できなかった(Intel i217-vというEthernetコントローラだったため)。

まぁ、ドライバを追加するか、Intel製の動作実績のある拡張LANカードを使えばいいので、さほど神経質にならなくてもいいだろう。

内蔵GPUの無効化ができるマザーボードを選ぶ

ESXiのパススルー機能を使うと、グラフィックカードをある仮想マシン専用のデバイスとして扱うことができる。そうすれば仮想マシンでグラフィックがきれいなゲームができるかもしれない。

ESXiでグラボを使うのは結構鬼門らしく、以下の経験則があるらしい。

このため、パススルー機能を使う予定なら、CPU内蔵のグラフィック機能を無効にできる機能をもったマザーボードを選ぶ必要がある。 (内蔵グラフィックを無効化して、追加したグラフィックボードだけを有効化するため)

マザーボードのマニュアルをDLして、それらしい項目を探すのがいいと思う。

マザーボードの大きさは、今回はこだわらなかった。店に一番多くあったATXにした。

CPUとマザーボードの組み合わせで特価品があったので、Haswell世代のi5-4570とASROCK H87 Performanceを選んだ。

その他のパーツ

今回の選択

こういう組み合わせになった。合計は9万円台。

No種別型番備考
1CPUi5-45704 Core/TDP:84W/3.2GHz
2M/BASROCK H87 Performance
3RAMW3U1600HQ-4G×2
4HDDWD30EZRX-1TBP3TB
5DVDドライブIHAS324-07
6PCケースIW-MG137
7電源RA-750750W 80PLUS認証:Silver
8WindowsWin8 pro DSP版
9キーボードTK-FCM007BK
10グラボSAPPHIRE Radeon HD 7750 1GB

ちなみに、ASROCK H87 PerformanceというM/BのオンボードNIC(Intel I217V)はESXiからは認識できなかった。 もちろん、最終的にはなんとかなった。