VMware ESXiの紹介

VMware ESXiというのは、VMware社のOSの製品名。WindowsやLinuxのように、PCに直接インストールして使用する。

WindowsやLinuxはPC上でいろんなアプリケーションを動作させることができるOSだが、ESXiはそれらの汎用OSとはやや異なり、OS上で仮想マシン(Virtual Machine:VM)を動作させるためのもの。

ESXi-OS

仮想マシン

仮想マシンというのは、PCをシミュレートしたものであり、仮想マシンにはCPU、メモリ、HDD、各種I/Oがそろっており、仮想マシン上で動作するOSから見ると、 自分が動作しているのが、本物の物理マシンなのか仮想マシンなのかは区別できない。

よって、物理マシン用に設計されたOSが、そのまま仮想マシンにインストールできて、普通に動作してしまう。 OS上で動作するアプリケーションからすれば、OS自体がハードウェアを隠蔽してしまっているので、はやり自分が動いている環境が物理マシンなのか仮想マシンなのかは区別ができない。

メモリやHDDに余裕があると、ESXi上に複数の仮想マシンを作成することもできる。 いまどきのCPUは2コア、4コアは当たり前で、ハイパースレッディングなどを使えば、さらに2倍のコア数になったりする。

1つのコアを仮想マシンの仮想CPUに割り当てると、結構なパフォーマンスで動いたりする。もちろん、設定を変えてやれば、1つの仮想マシンに2コアを割り振って、マルチコアのCPUとして動作させる ことも可能。

またESXiが動作する物理マシンに2TBのHDDが搭載されていたら、仮想マシンAには500GB、仮想マシンBには1TBと、任意の仮想HDDの容量を割り当てることもできる。メモリも同じように切り出すことができる。

ESXiは思いのほか簡単

このように、高機能なESXiだが、実際に使ってみると、インストールはNICの問題がなければ基本はパスワードくらいしか設定するところがないし、仮想マシンを作成するあたりも、VMware Playerとさほど 変わらない。

たったこれだけで仮想マシン環境が使えるのだからたいしたものである。さらに、ESXi自体は比較的安定しており、パッチもあまり頻繁にでるわけではない。

ESXiの入手方法

このような高機能なOSだが、個人として使用するなら、VMware社からタダでDLできる。

VMwareのサイトに行き、アカウントを作り、ESXiのインストールメディアのISOファイルをDLし、すぐに試すことができる。

まぁ、こうやって裾野を広げておけば、企業で有料版を買ってくれるだろうから、それでいいのだろう。ここみたいに勝手に宣伝してくれることも期待できるし。

2013年10月時点では、ESXi5.5が最新版になる。ESXi本体と、「VMware vSphere Client」という操作ソフトをダウンロードしておこう。 同時にライセンスキーも入手しておく。

vSphere Client

ESXi自体は操作コンソールを持っていないので、仮想マシンの設定などは、vSphere Clientという設定用ソフトから行う。

vSphere Client

vSphere ClientはESXiとは別のWindowsPCで動作させる。つまりESXiが動作するPCとは別のWindowsPCが必要になる。

この操作用のWindowsPCは、単なる操作と画面を引っ張ってくるだけなので、さほど高機能である必要はない。

vSphere Clientから仮想マシンを作成したら、普通のPCにWindowsやLinuxをインストールする要領で、仮想マシンにOSをインストールすることができる。 OSがインストールできたら、普通にアプリケーションを動作させることもできる。

仮想マシン上のOSの画面は、vSphere Clientの「コンソール」で引っ張ってくることもできるし、リモートデスクトップやVNCで操作できる。

仮想マシンならではの機能

もちろん、ESXi上に仮想マシンを複数作ることもできるので、1台のESXiが動作するPC上で、WindowsやLinuxを同時に稼動させることができる。

仮想マシンに接続する仮想的なHDDは、ESXiマシン上では一つのファイルになっており、最初は100GByteで運用を始めるが、保持するデータが多くなってHDDの空きが足りなくなってきたら、仮想HDDの 容量を100GByte→200GByteに増量するといった芸当もできる。

また、仮想HDDの容量を最初から2TBに設定しておくが、実際のファイルサイズは数百MByteからはじめることができて、仮想マシンの保持データ量の増加にあわせて仮想HDDのファイルサイズが増えていくという 使い方もできる。

メモリも仮想マシンごとに、「お前には1GByte、そっちには750MByte」というふうに、ESXiマシンに搭載されている実メモリの容量を仮想マシン毎に切り出すこともできる。 パフォーマンスががた落ちになるが、実メモリ以上の容量のメモリを仮想マシンに割り振ることも可能。

また、スナップショットという機能を使うと、ある時点の仮想マシンの状態を覚えておき、いろいろ設定を変えた後に記録をとった時点まで戻すといったこともできる。

ESXiの動作条件

ESXiが動作するには、おおざっぱに言って、以下のハードが必要。グラフィックボードは特に必要ない。

たいていの市販PCでも動作すると思うが、オンボードのネットワークアダプタが意外と使えない。サポートしてないネットワークアダプタだと、ESXiのインストール途中で止まってしまう。 こういうときには、intelのEthernet拡張カードをPCIスロットにさしてやるといいそうだ(まだ試してない)。

USB接続のEthernetアダプタが使えるような気もする。